北米盤DVD案内

日本のアニメーションは海外でも人気があって、アメリカのショップを覗くと、日本のアニメ専門店と見間違うくらい豊富に取り揃えられていて驚くことがある。格別有名な作品でなくても、たいていのものはラインナップされている。
アメリカでは日本の発売から1年ちょっとすると生産されることが多いらしく、スクライド北米盤DVDも国内から送れること1年と8ヶ月、2003年7月より発売が開始された。
タイトルはそのまんまs-CRY-ed
海外の場合、海賊版も数多く出まわっているが、こちらは北米地域専用の正規商品。
なのでこのDVDの中ではカズマも劉鳳も英語を話している。もちろん音声切替でお馴染の日本語バージョンも楽しむことが出来る。また英語の字幕を表示させることも出来る。
こうした海外DVDというのは、すべてがすべて国内品と同じというわけではなく、国内とは異なる映像特典や特典グッズがついていたり、ジャケットやリーフレットやピクチャーレベルが違う絵柄だったり、1枚に多数話が収録されていたりと細かなところで色々違いがある。
北米盤DVDの良いところは、こうした国内との違いを楽しむことが出来るものさることながら、価格が圧倒的に安いということである。
今回発売されたものは1巻(1話〜5話収録)で$29.98。安い。もう断然安い。普通に買うのが馬鹿馬鹿しくなる安さである。
興味がある方はこれを機に北米盤DVD購入をチャレンジしてみるといいだろう。
ただし、北米盤DVDを視聴するには、それに対応したDVDプレーヤーがないと再生出来ないというトンデモない落とし穴があるので注意。たぶん現在お手持ちの国産プレーヤーでは見れないので気をつけよう。
画像はこちらで見られます⇒ http://www.scryedanime.com/


    注意 
  • 北米盤DVDを視聴するには【Region 1】のDVDソフトが再生可能なプレイヤーを用意する必要があります。
  • これはリージョンコードと呼ばれるもののためです。DVDには再生できる地域を制限する識別コードが記録されています。日本のDVDソフトは【Region 2】ですが、北米地区(カナダ・アメリカ)は【Region 1】です。日本のDVDプレイヤーではリージョンコードが「2」と「ALL」のものしか再生出来ません。すなわち日本のプレヤーでは再生不可というわけです。
  • リージョン1のプレーヤーは海外電気製品を扱っているお店で購入するのが最も確実です。
  • また自分でプレーヤーやPCを改造することにより、このリージョンの壁を突破してリージョンフリー環境を実現することも可能です。
  • ソフトはamazon.comさん等で取り扱っています。
  • 私は書籍・ソフト・機材ともに現地ショップで直接購入してきてもらっているので、国内からの購入の仕方はよくわからなかったりします。海外DVDの購入方法&楽しみ方は詳しく解説されているサイト様がありますので、各自で調べてみてください。(不親切)

BOX
ジャケット画像>こちら s-CRY-ed Vol.1  The Lost Ground With Series Box
Episodes: 1〜5
Release Date: July 15, 2003
Price: 49.98
Produced: Bandai Entertainment
Features: Animated interactive Menus
Japanese&English Dolby Digital Audio
Enblishi Subtitles 125mins
Encoding: Region 1
Extras:
 ・ Textless Openings [Episodes1〜5]
 ・ Textless Ending
 ・ Lost Ground Express
 ・ Design Gallery
Suggested: 13up
限定生産のBOX。1話〜5話が収録された第1巻とDVDが収録できるBOXがセットになっている。
特典でクリアカード(3枚)ポスター(でかい)水守のペンダント(何に使うんだ?)がついてくる。
特典のクリアカードはおそらく国産DVDジャケットイラストからランダムで3枚入っていると思うのだが、なぜか私のは4枚入っていた。ラッキー!でも欲しかった2巻(カズかな)6巻(劉かな)7巻(橘社長)はなかったよ。凶悪顔のカズくんがいっぱい集まりました。
国産にBOXが生産されていないのでBOXの登場は嬉しいところ。この商品、限定15000なのでお求めはお早めに。

ジャケット画像>こちら s-CRY-ed Vol. 1  The Lost Ground
Episodes: 1〜5
Release Date: July 15, 2003
Price: $29.98
Produced: Bandai Entertainment
Features: Animated interactive Menus
Japanese&English Dolby Digital Audio
Enblishi Subtitles 125mins
Encoding: Region 1
Extras:
 ・ Textless Openings [Episodes1〜5]
 ・ Textless Ending
 ・ Lost Ground Express
 ・ Design Gallery
Suggested: 13up
第1巻。1話〜5話を収録。ロストグラウンドというタイトルがついていた。
ジャケットイラストは国内DVD1巻の凶悪顔のカズマと劉鳳。気のせいか国内品よりも悪人ヅラが上がっているような気がする。ブックレットの表紙もこの二人。さらにソフト本体にまで凶悪カズマ画像がしっかりと刻まれている。装丁は国産品よりも断然洒落てgood  音声は日本語と英語。字幕は英語。焼付けは一切なし。

ノンテロップオープニング(5話分)ノンテロップエンディング、後提供、ロストグランド&キャラクターの設定集など、映像による設定資料がたくさん収録されている。
ジャケット画像>こちら s-CRY-ed Vol.2  Alter Hunt
Episodes: 6〜10
Release Date: September 2, 2003
Price: $29.98
Enblishi Subtitles 125mins
Extras:
 ・ Textless Openings [Episodes6〜10]
 ・ Promo Clip
 ・ Episode 1Promo
 ・ Character Videos
 ・ Sound Comic
 ・ Lost Ground Express
 ・ Design Gallery
第2巻。6話〜10話を収録。
ジャケットイラストは国内DVD3巻の水守・シェリス・劉鳳。個人的には国内2巻のカズマ&かなみ絵だと嬉しかったんだけど、まあいっか。と思ったら、ケースをパカっと開けたら、中からそのカズかな絵のクリアカードが出てきた。ワーイ。好青年のカズくんだ。そして喜べ!水守さんファン。ディスクに描かれていたのは、ペンダントを握ったびじんの水守さんだ!

特典はファンディスクに収録されていたバンダイのDVD発売店頭プロモーション用映像。キャラクター名場面集のカズマ編、ホーリー編。サウンドコミック「邂逅」など盛りだくさん。前回同様、設定資料映像も豊富についてくる。
このバンダイのプロモーション映像、私はとても好きです。
ジャケット映像>こちら s-CRY-ed Vol.3  The Other Side
Episodes: 11〜14
Release Date: November 4, 2003
Price: $29.98
Enblishi Subtitles 100mins
Extras:
 ・ Textless Openings [Episodes11〜14]
 ・ Character Videos
 ・ Sound Comic
 ・Music Score Collection
 ・ Design Gallery
第3巻⇒11話〜14話収録。
ジャケット⇒国内DVD5巻のカズマと君島。
おまけクリアカード⇒国内7巻の橘社長。
映像特典⇒ファンディスクに収録されていたキャラクター名場面集の君島編、劉鳳編。サウンドコミック「アルター」  BGMクリップ集。キャラクターの設定資料。

巻末に『無限のリヴァイアス』の英語版宣伝映像がついているのだけど、これが中々の出来。ということは、どこかのバンダイDVDにスクライドが宣伝されているんだろうな。
物議を醸し出した「女ごときが邪魔をするな」もばっちり英訳されていました。Women have place medding in these affairs!
ジャケット映像>こちら s-CRY-ed Vol.4 AFTER SHOCKS
Episodes: 15〜18
Release Date: January 20, 2004
Price: $29.98
Enblishi Subtitles 100mins
Extras:
 ・ Textless Openings [Episodes15〜18]
 ・ Character Videos
 ・ Sound Comic
 ・Music Score Collection
 ・ Design Gallery
第4巻⇒15〜18話収録
ジャケット⇒国内DVD3巻クーガーと水守。
おまけクリアカード⇒国内6巻の劉鳳とかなみ。
映像特典⇒ファンディスクに収録されていたキャラクター名場面集のクーガー編、水守編。サウンドコミック「確固たる信念」 BGMクリップ集その2。キャラクター設定資料。

4話収録で30$弱なので、割安感はあまりない。
作りがいい加減なのか、トラッキングが適当なのかこのディスク、正確に作動してくれない時がある。海外製品だとこういうこともあったりするがそれもまた醍醐味だ。話のネタが一個増えたと思えばいい。そんなの許せんという人は、手を出さないほうがよろしいかと思う。私が海外製品を買うのは、価格のせいではなく、話のネタとしていろいろ使えるからである。
ジャケット画像>こちら s-CRY-ed Vol.5  EVACUATION
Episodes: 19〜22
Release Date: March 16, 2004
Price: $29.98
Enblishi Subtitles 100mins
Extras:
 ・ Textless Openings [Episodes19
〜22 ]
 ・ Character Videos
 ・ Sound Comic
 ・ Illustration Gallery/Sound Drama
 ・ Design Gallery
 ・ Commercials
第5巻⇒19〜22話収録
ジャケット⇒国内DVD8巻の劉鳳とシェリス。
おまけカード⇒入ってなかった。入れ忘れ?ガーン。
映像特典⇒19〜22話ノンテロップオープニング。DVDのコマーシャル(3種類) ビデオレンタルのコマーシャル。キャラクター名場面集・無常編。サウンドドラマ「最速の生き方」 サウンドコミック「ラヂヲな女」 設定資料。

毎度のことながら、映像特典は山盛り。国内盤ファンディスクに収録されているものは、声優座談会をのぞいて、あらかた入っているので、北米盤をそろえれば、ファンディスクはわざわざ買う必要はないかもしれない。あと、このDVDに限ったことではないが、USA製品は印刷・画像ともに色合いが日本製よりも濃く、赤みが強い傾向にある。フイルムでいうところの、富士とコダックの違いみたいなもので、この辺は好みなんだろうけど、私はUSA製品の色調のほうが好き。これをみたあとで、国内品をみると、どうも白っちゃけていて物足りなく感じます。
ジャケット画像>こちら s-CRY-ed Vol.6   FINAL FIGHT
Episodes: 23〜26
Release Date: May 25, 2004
Price: $29.98
Enblishi Subtitles 100mins
Extras:
 ・Textless Openings [Episodes23
〜26 ]
 ・ Character Videos
 ・ Sound Comic
 ・ Illustration Gallery/Sound Drama
 ・ Design Gallery
第5巻⇒23〜26話収録
ジャケット⇒国内DVD最終巻のカズマと劉鳳
おまけカード⇒ジャケットと同じ。
映像特典⇒23〜26話ノンテロップオープニング。サウンドトラック1, 2のコマーシャル。オープニングテーマ曲、エンディングテーマ曲のコマーシャル。キャラクター名場面集・シェリス編&無常編。サウンドドラマ「みんなでなまえを刻もうよ」 サウンドコミック「過去」「設定年齢19歳」 設定資料。

これで全巻そろってBOXに収納できるのだけれど、私はコレクターじゃないので、BOXは出し入れするのに一手間余計にかかって、邪魔なぁと思っていたりする。辞書を箱に入れのるがめんどうだという性分の人は、そう思うかもしれない。辞書は引きたいときにすぐ引けるよう箱から出しておけと、子供のころ教わったが、スクライドも見たいときにすぐ見れるよう、BOXから出して収納しておこうかな。

  *1〜5話を視聴 極めて個人的な感想
  • 劉鳳は声が違うと受ける印象がまるで別人。
  • カズマの英語は何を話しているか聞き取りにくい。
  • 桐生さんの英語は解り易い。
  • 来栖さんの英語も解り易い。2話の桐生さんと来栖さんの会話は英会話教材を見ているようである。
  • 立浪は日本版の雰囲気そのまんま。クーガーも中々。シェリスは微妙。
  • 映像は特に問題なし。音声はちょっと聞きにくい箇所があった。 
  *6〜10話
  • かなみちゃんの声がオバサンだったらどうしよう…と思っていたけど、まあまあカワイイ声でほっとした。
  • あやせさんも中々グー。
  • 君島くんはあやせさんのことを「アヤセ」と呼び捨てにしていてそれが気になってしょうがなかった。
  • かなみちゃんはカズマを「カズクゥン」と呼んでいます。
  *11話〜14話
  • 英語吹き替えも徐々に慣れ違和感がなくなってきたが、劉鳳だけはいつまでたっても慣れない。聞いていてズッコける。
  • 女の子キャラはイメージとかけ離れた吹き替えに遭遇することは少ないのですが、美少年声でコレダッ!というのに出会ったことはいまだありません。渋いオヤジキャラは当たり外れが少なく、押しなべて良い感じなのですが、美少年声で日本の人気男性声優さんと双璧をなすようなヴォイスはそうそう出会えないように思います。
  • 日本の声優さんは海外でも人気があって、アメリカでもアニヲタは吹き替えでなく字幕で鑑賞するそうです。
 *15話〜18話
  • クーガー役の声優さん(Crispin Freeman )はどっかで聞いたことがある声と思ったら、ウテナの桐生冬牙の吹き替えと同じ方でした。君島役の声優さん(Lex Lang )はガンダムMS08小隊のギニアス兄さんとか、るろうに剣心の左之助とか。並べて聞いてみるといろいろ楽しい。
  • スクライドはそういったことはありませんでしたが、作品によっては、オープニングもBGMも北米仕上げに変更になって、国内のオリジナルとは別物になっているものもあります。CCさくらなんて、キャラクターの名前も日本名ではなく、OPも全く別物、アメコミちっくに編集されていて、お国が変わればこんなに違うといった一つの例になっていて、なかなか興味深いです。よって、国内と同じものじゃないと嫌という人には北米盤は向いていません。海外じゃどう扱ってくれているか?どう化けるか?そんなアバンギャルドでチャレンジャーのあなたに向いています。
  • 「確固たる信念」が映像特典でついているおかげで、檜山の叫び声にハァハァできます。いやったぁぁ!って、なんでスクライドに檜山使わなかったんだよぉ!谷口作品の常連だろぉ?サウンドコミックでカズマの兄貴役で出演している檜山修之氏の声を聞くだびに、いつもそう思います。
 *19話〜26話
  • かなみちゃんはカズマのことはカズクゥンなのに、劉鳳さんのことはリュウホーと呼び捨てです。


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