海外DVD

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スクライドはテレビ放映時のビデオと近頃購入した北米盤DVDと、国内DVDの1部を持っている私だけど、実はここだけの話だけれど、もう1種DVDを持っている。
これは、人からいただいたものである。
もらう契機となった経緯は省略するけれど、ある日、面白いもの見つけたらからあげるねvといきなりうちに航空便で送りつけられたものである。
面白いもの、なんだそれ?とうっかり受け取ってしまった私であるが、開けてみてシマッタ!それはとってもきな臭いものだった。
送られてきたものは、スクライドのDVD。
手持ちのDVDと違うところは実に胡散臭いパッケージに収納されていること、英語と中国語の字幕がついていることの2点。
字幕付きということからおそらく海外向けに生産された製品なんだろうけど、作りを見るに、どうもこれ、正規版ではないっぽい様子。
意外に感じるかもしれないけれど、台湾版や香港版にも正規にライセンスを取得したDVDはちゃんと存在する。スクライドに関していえば、正規ライセンスのもとで台湾版は実際生産販売されている。だから、台湾・香港版は全部海○版というのは間違いであって、中にはちゃんと正規版のものもある。
しかしながら、今目の前にあるこの代物は、ディスク1枚に9話収録というこの強引な作りからいって、正規商品とは思えない。どう考えても怪しい。絶対怪しい。ジャケットなんてそのへんのコンビニでカラーコピーして作りました〜コピー本です〜といったノリだし。しかもケースがちゃちくて、ディスクと取り出そうとすると、PUSHのところが硬くて取り出せない。もの凄い硬い。出ないつーの!。なんなんだこれは、無理にひっぱり出そうとするとディスクが割れそうなほどである。あー取り出すのに4分もかかった。こんな純正品があっていいものだろうか。
というわけで今日は怪しさ爆発、出所不明の海外DVDのお話です。



----謎の海外DVD スクライド s.CRY.ed 分身戰士----

さて、このDVDなのですが、全26話がたったの3枚に収録されております。1枚あたり、およそ9話。なんつー強引で省エネな作りなんだ。ディスクを取り替える手間が省けて楽は楽なのですが、その分当然画質は落ちます。私は北米市場向けしかないので国内向けとの比較は出来ないけれど、たぶん落ちると思われます。

ジャケットはさきほどいった通り、コンビニカラーコピーレベルで、これなら私でも作れる!私もお気に入りのキャラクターやカップルで自分用に作っちゃえ!といらん自家生産意欲を駆りだてるものになっています。これを見てると、市販のジャケット画像が気にいらなかった諸君、いっそ、御自分でキャプチャーとって、マイスクライドジャケットを作られてはいかがですか?と思わず薦めたくなってしまいます。そこの貴方もいかがですか。

ケースのほうは大変薄っぺらく、折りたたみ式で一つのケースに全3枚収納できる仕組みになっております。なにしろ3枚しかありませんから、とってもうすうすです。狭い収納スペースにお悩みの奥様には、涙ものの嬉しい仕上がりといえるでしょう。また1枚づつ個々にケースがついている国内向けと違い、1つ入れ物にすべて収まっておりますから、取り出す手間も時間も短縮、スピーディに再生出来てお忙しい方には喜ばれるでしょう。
私は豪華BOXよりこういった薄くて場所をとらないもののほうが好きだな。BOXは場所をとっていかん。うちの本棚はモジュールでしっかり区切ってあるので、外箱がついていると入らないし。私個人はDVD黎明期のころのCDと同じケースのほうがスマートで好きでした。そういう意味では、このケースはコンパクトで場所を取らない優れものですが、なにしろ先ほど述べました通り、PUSHのところが硬くディスクが取り出せないという重大な欠点があるので、どうにもこうにもいけません。

さて、肝心の中身。ピクチャーレベルはちと使いにくい。頭出しが各話ごとしか出来ないという大雑把な作りなので、歌は飛ばすか〜と思って>>を押すといきなり次の話に飛んでしまうし。ノォォ!Bパートだけ見たいんだよなァと思っても出来なし。いろいろと不便。映像特典はテキストレスOP、EDが巻末に収録されておりました。冊子は何も入っておりませんでした。もちろん特典グッズもありません。

吹き替えはなし。Japanese only 字幕は英語と中国語(たぶん中国語だと思うけどよくわからない)の2種類。
字幕は焼き付けされていないので、字幕表示なしでもいいのですが、せっかくですから、ここは中国語の字幕を見ながら視聴してみたいところです。意味はわかりませんが、それっぽい雰囲気が楽しめます。特に劉鳳!
もう、劉鳳の中国語字幕の似合うことといったら!
もう、似合うなんてもんじゃない!
瓜核と劉鳳の2ショット会話なんて中国語が全く違和感なくマッチしてるよ!

本当、劉鳳は中国語が似合うなぁ。
なんだか最近、中国人というと劉鳳を思い浮かべてしまう自分がおります。私の中で、劉鳳=中国人ではなくて、中国人=劉鳳という式が成り立っているような気がしないでもありません。
ちなみに中国語のスクライドのタイトルは「分身戰士」
ロストグラウンドは「失落大地」でした。おお!なにやら不倫がいっぱい行われていそうな土地だな。
その他ホーリーが「聖堂」カズマは「和馬」、かなみは「加奈美」、橘あすかは「橘飛鳥」、劉鳳はそのまんま「劉鳳」かあさまぐらいは鳳鳳と呼ぶかと思ったけれど、やっぱり劉鳳は劉鳳だった。
また君島さんは「君島先生」、みのりさんが「美守小姐」この辺は中国語を知らない私でも、それとなくわからないでもないけど、マーティン・ジグマール の「馬汀 吉克馬魯」やストレイト・クーガーの 「斯托雷特 酷」になると、もうわけわかんなくて、笑うしかないな。チャイ語は全然わかんないや。わかんないからこそ、字面だけみていると笑いが出てきてなるほど面白いです。
なお英語は誤植っぽいものがちらちらありました。中国語にもあるかもです。

というわけで、謎の海外DVDでした。
ニセモノにつまされるのは癪なので、いっそライセンス取得の中国語版スクライド見たさに、正規台湾DVDも買ってやろうかと思いました。ここまできたら、各国のスクライドを収集してやれとも思ってしまいました。
それはさておき、久しぶりに見るロストグラウンドはイイですね。最近では、スクライドに対してニュートラルな状態になっていって、また一番最初に見たときの感想に戻っています。13話「ロストグラウンド」が一番私は好きです。

*追記・ご報告いただきました*
「馬汀 吉克馬魯」「斯托雷特 酷」はそのまま「マーティン・ジグマール」「ストレイト・クーガー」の当て字だそうです。日本語が外来語をそのままカタカナ表記にして使っているように、中国語圏でも音が同じ漢字を適宜当てはめて使用することがあるそうです。

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