研究のリスクは犯せない〜研究者の憂鬱〜

The will to learn seems capable of triumphing over the most astonishing obstacles.
It can triumph over fatigue.
Even after a job of work has become acutely distasteful, it still remains possible to go on doing it well.
いきなりぎこちない英作文で始まった今回の講座、テーマはズバリ英語である。
高い煩悩知性を持つ 
このwebページの読者なら、このくらいの英文、後ろからひっくり返さなくても、ザクザクと頭から訳することができると思うので、ここではわざわざ和訳は載せない。
このwebページはメインユーザーに20代半ば以上の
煩悩知性あふれる女性
を想定しているため、中学生の方にとっては、この英文、ちょっと難しいと思う。
そこで親切にスクライド風大意をつけてみた。
「信念を持って行えば、どんな目の前の壁も切り裂くことが出来る」
だいたいこんな感じだ。
日本人が英語を身につけるのには、大変な苦労がいるということは、誰もが実感していることである。
スクライドネット界の
煩悩知性偏差値
63をあたりを迷走する柳橋りよのこの英作文も、どこか間違いがあるかもしれない。
そう思うと気になるのは、大華僑の坊ちゃんの英語の偏差値である。
そこで、劉鳳の英語の腕前を、疑似体験してみるというどうしようもなく意味のない企画を立ててみた。(ホントにな)
あわせて管理人のスクライド研究における苦労も語る。
あふれる煩悩知性
を抑えつつ、劉鳳の趣味と特技を考える その2 英語編 いってみよう。


 Chapter 1    NAME
スクライドを見ていて気がつくことがある。
それは、もと神奈川を舞台にした物語にもかかわらす、日本名以外の登場人物が非常に多い点である。
横浜は、もともと外国人が多い地域だというのもあるが、それにしたって多い。
ホーリーの主要メンバーだけを振り返っても、

劉鳳
雲慶
瓜核
シェリス・アジャーニ
マーティン・ジグマール
ストレイト・クーガー
エマージー・マクスフェル
イーリャン

ざっとこんな調子。
逆に日本名と思われる人は、

橘あすか
来夏月爽
立浪ジョージ
イカワケンイチ

ぐらい。少ない。

その上、彼らも日本人であるという保証はない。
立浪ジョージ、この名前は油断禁物だ。
一見すると日本名のようだが、「譲二」ではなく「ジョージ」というカタカナ表記が曲者である。
もしかしたらジョージ君は、両親どちらかが外国人である、いわゆるハーフと呼ばれる人なのかもしれない。
外国人名がこれだけ多い地域だから、異なった人種間の結婚というのは珍しくないはずだ。
おそらく、立浪さんというのはおとうさんの姓で、おかあさんの姓は Miss.Washington だろう。
お母さんはきっと子供のころ、
ジョージ・ワシントンの伝記を読んで、桜の枝を折ったクチの人間であると思われる。
次、イカワケンイチ。
彼も一見すると、日本名だが、やはり油断は禁物だ。
またしてもカタカナ表記である。
墜落した飛行機の乗客名簿のようなこの名前、もしかしたら、ケンイチ君は
日系人かもしれない。
ケンイチ君の両親、すなわちイカワ夫妻は、外国からの移民ではないだろうか。
ちょうどイカワ夫妻の祖父母達が、新天地を求めて、日本からブラジルあたりに移住したのと同じように、彼らも希望を求めて、再び、ブラジルあたりから、新大陸ロストグラウンドに移り住んで来た人たちであると思われる。

次、来夏月爽。
大変珍しい名前で、字面だけ見ると、人名かどうかもわからないが、彼は日本人とみて大丈夫そうだ。
来夏月君の名前をスラスラ読める人は、おそらく
文部科学省認定 日本漢字能力検定準1級の人であると思われる。
最後に橘あすか。
これはもう文句なく、日本名であろう。
「橘」も、「あすか」も、万葉集の時代から登場する言葉だから疑いようがない。
橘は実さえ花さえその葉さえ、枝に露降れどいや常葉の木   出典 万葉集六 1009
飛鳥川明日だに見むと思へやも、わが大君の御名忘れぬ    出典 万葉集二 198
あいかわらす、無駄な引用が多い。

 Chapter 2    CHINESE
このようにいろいろな人種が入り乱れるロストグラウンドには、日本語以外の言語も飛び交っていたと思われる。
華僑が権力を握っているのだ、同朋の血を重んじる中国社会を考えると、ロストグラウンドには、チャイナタウンがあったとみて、まず間違いないであろう。
もと神奈川、おそらく横浜市があったところだろう、観光地として有名という点からしても、ロストグラウンドには、多くの中国系の人達がいたとみてよさそうだ。
そんなわけで、その頂点に立つ劉家の坊ちゃんは、中国語が話せると勝手に決定させてもらった。
劉鳳は中国語ペラペラ、決定。
・・・強引だよ。

さて次は、本題の英語の腕前だ。
スクライドの世界も、現実世界同様、アメリカが主導権を握っているようなので、英語は重要な言語とみていいだろう。
権力者の跡取りたる劉鳳、やはりそれなりに英語教育は受けていると考えるのが自然だ。
気になるのは、その腕前のほどである。
いったい劉鳳の英語の腕は、いかほどであったのだろうか。
しかし、本編を見ていると、劉鳳は英語はおろか、カタカナ言葉もろくに話さない。
とても17歳とは思えない難しい熟語を好んで話しているところを考えると、劉鳳は
文部科学省認定 日本漢字能力検定準1級は持っていると思われるが、
文部科学省認定 実用英語技能検定は、いったい何級を持っていたのだろうか。


 Chapter 3     OPERATIONS  MIDORIKAWA
劉鳳は本編で、残念ながら英語を話してくれないので、これでは腕前の程を判定しようがない。
仕方がないので、劉鳳が英語を話しているところはあきらめるとして、劉鳳役の緑川光様が、英語を話しているところを聞いて、それを劉鳳だと思い込むという
疑似体験
、がまんすることにした。
苦肉の策だがしょうがない。
目をつぶって聞けば、劉鳳だ。
そんな無茶苦茶なっ!!
緑川様は人気の声優様でいらっしゃるから、数多くの作品に出演されているし、きっと、帰国子女役も演じたことがあるんじゃないかと思う。
よし、早速、調査開始だ。
英語を話す緑川様作品を探せ。
作戦名は オペレーション ミドリカワ。
しかし、名案だと思ったこの作戦、甘かった。
出演作品や役名を調べることは難しくなくても、それが英語を話すキャラかどうかまでは、わからないのだ。
うーむ、困った。
誰か緑川様が英語を話すシーンがある作品を私に紹介してくれ。
と、困っていたそのときだった、一筋の光が指し照らしたのは。
英語を話す悶絶モノのドラマCDがある
という情報をキャッチしたのだ。
やはり、持つべきものは、煩悩知性あふれる友だ。
友が教えてくれたそのCDタイトルとは!!
「恋のリスクは犯せない 〜アナリストの憂鬱〜」
オッケー、刻んだ、善は急げだ、アニメイト様へ走れ。
なにやらアヤシげなタイトルが気になるが、この際だ、かまうものか。
それ、アニメイト様へ!

 Chapter 4   Animate
アニメイト様に到着して、イキナリ入店してはいけない。
まず最初にやることは、知っている人に見られてないか、周りを見回すことである。
漫画は日本の文化、アニメは日本の産業と考える私だが、世間の人はそうとばかりは思ってはくれない。
一応これでも管理人はいいところのお家の子なのだ。
アニメイト様には罪はないのだが、お家の人のことを考えると、あまり堂々と門を叩けない。
キョロキョロ、よし、大丈夫だ。誰も見ていない。今だ、入店だっ。

まるで、亡命を求める人のように、入店に成功にほっとした私だったが、実はこんなのは苦労のうちに入らない。
難局はこれから先なのである。
このきな臭いタイトル。
考えたくはないが、アレだ。
あそこだけは行きたくないのだが…、くっ、研究のためだ、仕方がないっ。
あたりを伺いながら、いわゆる
ボー○ズ○ブCD
コーナーを物色する。
早くしないと!!誰かに見られたら大変だ…気ばかりが焦る。
こういった嗜好の人と勘違いされてしまっては、一大事。
ああ、それだけは避けないと。
だが、予想していた通り、そのCDは置いてなかった。
仕方がない。
いつものように
取り寄せ注文用紙に記入して、取り寄せてもらうことにした。
我ながらそこまでするかと思ったが、研究者というのは、気になりだすと止まらないのだ。
ところが、
いつも置いてあるはずのところ
に注文用紙がない。
困った。一番もの静かそうな女性店員様を選んで、おそるおそる声をかけてみる。
「あの〜、取り寄せてもらいたい商品があるのですが、申し込み記入用紙が見当たりませんが、何処にありますか?」
「ご注文でいらっしゃいますか?こちらで、受け付けますので、専用レジのほうへどうぞ」
店員様は
いつものように
大変丁寧に、対応してくれた。
ところがである、ここから先はいつものようにはいかなかった!!

「ご注文の商品名をどうぞ」
「え?紙に記入するんじゃないのですか?」
「いいえ、直接端末に入力しますので、ご記入なさらなくて、結構です。商品名をどうぞ」
どうぞって、そんな、せっかくタイトルだって、完璧に刻んだし、憂鬱という漢字だって、正確に書けるのに、あのタイトルを口で言えと言うのか?!
しかし、ここでモタモタしていて誰かに見られたら、それこそ最悪だ。
しかたがないので、店員様の指示通り商品名を告げる。

「恋のリスクは犯せない、アナリストの憂鬱…です。」
「は?おそれいいります。もう一度お願いします。」
「恋のリスクは犯せない、アナリストの憂鬱…です。」

「はいっ、『恋のリスクは犯せない 〜アナリストの憂鬱〜』でございますねっ。」
屈辱的だ…。
研究のためとはいえ、なんて屈辱的なんだ。
「復唱しますっ。井村仁美 作『恋のリスクは犯せない 〜アナリストの憂鬱〜』1点でよろしいですかっ。」
「…はい」
陵辱的だ、ううっ…。
もう、一刻も早く、この場から立ち去りたい。
「では、こちらの商品入荷しましたら、お電話でご連絡さしあげます。ご連絡後、一週間以内に…」
「いえ、結構です。電話連絡はなしで。じゃっ。」
「あ、お客様ぁっ、
ポイントカードが60点いっぱいになっておりますぅ。
こちらから、お好きなカードを一枚お選びください。どちらがよろしいですか。」
「いえ、いりませんっ、失礼しますっ…、あ、じゃあ、
アニメ店長
のカードを…」
「はいっ、アニメ店長ですねっ。ありがとうございます。」
ああ、この場から、消えてなくなりたい。頼むから、早くしてくれ。
「お待たせしました。こちらになります。新しいポイントカードを今お作りいたしますので、少々お待ちください。」
「ううっ…」
そんなわけで、やっとの思いで注文を終え、アニメ店長のカード片手にアニメイト様を後にするのだった。

 Chapter 5  CD
このような屈辱的な出来事からおよそ4、5日後、電話連絡は必要ないとお願いしたのにもかかわらず、丁寧な連絡が家にあり、再び死ぬ思いをしながら、コソコソとアニメイト様店頭にCDを取りにいったことに関しては、もう書く元気すらない。

とにかく、
研究のため
苦労して手に入れたCDだ。
繰り返しになるが、このCDは劉鳳の英語を疑似体験するため、やむおえず、購入したのである。
すべては研究のためだ、くどいようだが、この点、お間違えのないように。
それでは、やっと手にいれたこのCD、視聴してみよう、
作戦名オペレーション ミドリカワ 「恋のリスクは犯せない 〜アナリストの憂鬱〜」
PLAYのスイッチオン。
※内容については、ここでは、記載出来ません。

…おお、あった、あった、
ちゃん緑川様が英語を話していらっしゃる。英語だ英語だ。
うんうん、たしかに目をつぶっていれば、劉鳳とさほど遜色がない。
アニメ作品でなくドラマCD作品のため、映像がないのが、かえって功をそうしたようだ。
劉鳳のイラストを見ながら、聞くと、本当に劉鳳が話しているような気がしてくる。
万歳。苦労したかいがあったぞ。劉鳳英語疑似体験、とりあえずは成功だ。
流暢とまではいかないものの、これなら実用英検2級に通用するレベルだ。
そんなわけで、劉鳳の英語の腕前は、英検2級と判定。
そんな、強引なっ!!無茶苦茶じゃないかっ。
発音はイマイチだったが、英文に誤りはないので、筆記のレベルはもう少し高そうだ。
この調子なら、準1級も夢ではない。
劉鳳には、文部科学省認定 実用英語技能検定 準1級合格に向けて、さらに精進してもらいたいと思う

この講座、通常のスタイルと、ずいぶん異なった雰囲気になってしまったため、不愉快に思われている方も多いかと思うが、管理人の苦労を皆様に知っていただきたいと思い、あえて同人要素の強い作品を扱う別館には置かず、こちらに置いてみることにした。
アニメサイトを主催するには、さまざまな障害が待ち構えている。
研究のためには、いろいろなリスクを払わねばならいことも多い。
憂鬱な気分になることもあるが、それでも、私はめげすにスクライド研究を続けていきたいと思う。
なあに、信念を持って行えば、大抵の目の前の壁は突破できるというものだ。
The will to lern seems capable of triumphing over the most astonising obstacles.

今回は辛い目にあったが、その分大きな収穫もあった。
なんとこのCD、橘あすか(役の岩永哲哉様)が、劉鳳の後輩役で出演しているのだ!!
これ以上の記載は、ここではできない。あしからず。


追記・自分で書いていて言うのもなんですが、ここの文書がこれまで書いた中で一番頭悪そうですね。

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