ことわざからみたダメ坊ちゃん

ことわざは先人の長い歴史の中で生まれ、研磨された珠玉の英知である。
それは時代が移り、世の中が変わっても、人の生き方の永遠に変わらない真理や真実を端的に表現している。
私達はこの先人の遺産に、我らが愛すべきダメ坊ちゃんこと劉鳳の人のなりや言動を当てはめて考えみようと思う。
そうすることにより劉鳳の、いつの世にも共通する
普遍的な生き方が、
如実に明らかになることであろう。
この講座は、ことわざ故事成語好きの管理人の趣味大爆発のコーナーである。
ことわざの意味だけ読めば充分で、
他は読む必要の全くない
講座だったりするが気にしない。
それではいってみよう、究極の学習講座、ことわざからみたダメ坊ちゃん。
スタート!!

引用・実用ことわざ小事典 永岡書店
秋葉山から火事

秋葉山のある秋葉神社は火災予防の神であるのに、そこから火事が起こるということ。つまり、人に注意を与えていましめながら、自分であやまちを犯すことのたとえ。
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社会に秩序を築こうとしていたホーリー時代の劉鳳が犯した最大の罪。再隆起現象を起し、ロストグラウンドをめちゃくちにしてしまった。平和に暮らしている人には大迷惑。【13話】

SS級犯罪者に認定されそうですね。

あの声でとがげ食らうか時鳥     あのこえでどかげくらうかほととぎす

その名からはあわれさをさそう時鳥が、実際はほかの鳥が食べないような毛虫を好んで食べることから、人の性格やものごとというものはみかけではわからないということ。
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まさに劉鳳を形容するのにぴったりの表現。あの美貌で美声、なのにあんな激しい性格だって誰が予想し得ただろう。

お釈迦様とてご存知ないと思います。

石に布団は着せられぬ

人は死ぬと冷たい石の下に葬られてしまい、蒲団をかけてもなんの役にもたたない。つまり、生きているうちにできるだけいたわってやらねばならないこと。
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シェリスが生きている間は彼女の気持ちをないがしろにしてきた劉鳳。帰らぬ人となったとたん、シェリスがホーリーに入隊したときのことや、会話を交わした日々のことを回想する。生きているうちは回想シーンなんてなかったぞ。そんなにシェリスのことを思っていたのなら、もっと生きている間に何かしてやろう。【23話】

今、石に蒲団を掛けて見ました。むなしかったです。

命あっての物種

目標をかなえたり、あるいは不平をいったりすることも命があればこそできること、すべては命が保たれてからのことだということ。
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で、もってそのシェリスから貰った命をさっそく無駄にしようとしてしまう劉鳳。シェリス、君に貰った命、また散らせてしまうかもしれない、って、死んだら何にも出来ないじゃないか。命あってこそ、ロスログラウンドに秩序を構築するという理念が追及できるのだよ。死ぬのはよそう。【23話】

先生、死ぬのは良くないと思います。

いやと頭を縦に振る

口ではいやといったり、顔ではいやだという表情をしていながら、心の中では反対に嬉しがっていること。
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来夏月に人質をとられ身動きできない、まさに絶対絶命のとき、疾風のごとく現れたカズマ。「あの男、いまさらのこのこと。」と口では言っているが、嬉しさは隠せない。嬉しいときはかなみちゃんのように素直に喜ぼう。【18話】

でも、そんなことしたら、ちょっと気持ち悪いです。

売り言葉に買い言葉

相手から悪口をあびせられて、だまっていることができず、こちらからも悪口を言いかええすこと。
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で、その人質のことが全く念頭にないカズマを張り倒す劉鳳。そこまでは格好よかったのだが、それに引き続く会話はまるで低レベルな喧嘩。「お前のそういうところが気に入らない」って、夫婦喧嘩だよそれは。そんな喧嘩犬も食わないゾ。【18話】

絶影だって食いません。

大男総身に知恵がまわりかね

体ばかり大きくても、頭の回転がともなわない、やや愚かなものを悪く言う言葉。
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身長180センチ、ナイスバディの劉鳳。頭の中はどうだろう?

でも勉強は抜群にできそうに思います。

子を見ること親に如かず

親ほど子供の性格を理解するものはいないということで、親こそがわが子の長所や欠点を一番よく知っているということ。
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劉大蓮は劉鳳の良き理解者だった。お前は本当にいい両親に恵まれたよ。当主を失った劉家はあの後どうなっただろう。大蓮氏がその人生をかけて築きあげた劉家のことを、彼のなきあともうちょっと省みてやれ。それがおまえのことを思い引き金をひいた父に対する勤めだぞ。自分が後を継がないなら、誰かしかるべき人物に任せるくらいのことはしておこう。

無常ですら、劉家は残そうとしていました。

親の泣き寄り他人の食いより / しんのなきよりたにんのくいより

人が死んだ場合、身内の人たちは心から悲しみの心をいだいて集まるが、他人はそこで供される食い物に目をつけて集まるというものだという言葉。
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本当に劉家がこんなことになってないといいですが…。

子供のころ葬式が楽しみでした。お土産いっぱいで。

着たきりすずめ

身に付けた衣服以外のほかは着替えのないこと。舌切り雀をもじったもの。
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禁句。でも劉鳳は制服が大好きだから、全然気にしてないと思う。

劉鳳のたんすの中は、大量の制服とサスペンダーが入っていると思います。

辛酸を嘗める

生きていく上でいろいろ苦しいことを身に持って経験すること。
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あんたの人生、苦労多すぎ。まだ、18年しか生きていないのに、80年ぶんぐらいの辛酸を嘗めたよ。よくがんばっている。今日ははっきり誉めてやろう。

女の喉自慢に出れそうですね。

翠は羽を以って自ら残なう すいははねをもってみずからそこなう

かわせみは美しい羽をもっているため捕らえられるように、人も長所がわざわいをまねくとなることもあるということ。
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これもまた劉鳳をいいえた言葉。家柄、容姿、才能、良き理解者。それゆえ彼は多くの不幸を招き入れた。大変厳しい境遇に生まれついた子である。

でも女の喉自慢には出なくていいっす。

据え膳食わぬの男の恥

女性側が積極的に誘いをかけてくるのに、これに応じようとしないのは男として恥ずべきだということ。
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シェリスがあんなに可愛い下着姿で迫っても、まるで動じない劉鳳。どうするあんた、恥だってさ。【9話】

試してみたかったけど、うちにお膳はありませんでした。

天は自ら助くるものを助く てんはみずからたすくるものをたすく

他人を頼らず自分自身で努力しているものを天は幸せにするということ。
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自分をハブのした愚民どものために、来夏月に大切な顔を殴られても、じっと耐える劉鳳。町の人は自分が守ると決めたからにはやりとおす、そんな劉鳳を天は見捨てなかった。カズマがちゃんと助けにきてくれた。しかし、この後、劉鳳が守る守るといっていた町の人を直接守ったのは誰であろう橘だった。それどころか、この町の人にしてみれば、劉鳳がいたおかげで、度重なる襲撃をうけて大損害を被ったのである。【19話】

お気の毒なことです。

同舟相救う

見ず知らずの人や中が悪い人でも利害関係が一致すると協力しあうということ。
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で、その橘、町の人を守る一方で、無常という共通の敵の前でも協力し合うことをしない愚かなカズマと劉鳳をセントラル・ピラーから助け出してやる。「馬鹿ですか、貴方達は!」と言いたいのをじっとこらえて、助け合う重要性を説くが、二人は全く聞く耳をもたない。それどころか、大切なたまをこわしてしまう。社長が気の毒。

でも、そういう役回りの社長が好きです。

怒髪冠を衝く  どはつかんをつく

激しい怒りのために、髪の毛が逆立ちかぶさっていた冠をつき上げること。ひどく激しく起こること。
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普段はさらさらのネコっ毛も、真なる絶影をつかうとワカメスタイルに変身。一部ではズラ説もあり。

ええ、21話で覚醒するとき、カツラが飛ぶのが見えました。

火は火で消えぬ

力でもって力を押さえようとしても、争いはただ大きくなるばかりで解決しない、強く出るばかりが良い解決法とはいえないということ。
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武力制圧に出る本土に武力制圧のみで対抗する劉鳳。これでは血で血をあらうのみだ。平和と独立は一人で築くものではない。【25話】

試したかったのですが、かあさまに火遊びはおよしなさいと止められてしまいました。

坊主にくけりゃ袈裟まで憎し

ある人を強く憎むあまり、その人と関係あるものすべてを憎く思うこと。
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大好きだったかあさまを奪った雷アルターを憎むあまり、劉鳳はネイティブアルターそのものを憎むようになった。おかげで彼らは「毒虫」と呼ばれている。シェリスも呆れるほど、凄い仕打ちをすることもあったようだ。

「毒虫が…」

骨身を刻む

深く心に印象を残し、けっして忘れないこと。
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ホーリー隊員注目の中、刻んだというカズマという名。なんと刻んだのは劉鳳だけだった。橘は忘れてしまって「何ていいましたっけ?」と聞き返している。隊長もカズマが入隊した際、「ええと…」と覚えていない。シェリスはNP3228としか呼ばない。みもりんですら名前で呼ばない。あれだけ派手に刻ませといて笑えるゾ。【3話】

じゃあ、カズマは?

三つ子の魂百まで

生まれつきの性質や幼いうちに身についたことは一生を通じてどんなに環境が違っても変わらないということ。
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六年前の惨劇があっても、本質的なところの劉鳳の優しさというところは変わっていなかった。

まだ三つ子会ったことがありません。友達になってみたいです。

娘一人に婿八人

目指す人はひとつしかいないのに、それを欲しがる人が多すぎるということ。
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ある意味スクライドは劉鳳姫争奪合戦物語であるといえる。桐生さんにシェリス、カズマにジグマール、エマージー、無常、本土の人間、果ては向こう側の結晶体まで…。劉鳳はどこにいってもとにかくもてる。

こんなこと言っていると、そのうち王子v姫推奨委員会様から推薦状が来そうで楽しみです。

目八部に見る

目の上の八部にささげられた膳を上目遣いで見ることから転じて、人を見下した傲慢な態度で人に接すること。
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劉鳳の得意技。これに「毒虫が」が加わればいうことなし。

今度は複数形で「この毒虫どもがっ!」

行き当たりばったり

そのものに直面してから、対策を練ること。
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セントラル・ピラー突入がこれ。「負ける気がしない」と劉鳳は壮言をはいたが、その影に多くの犠牲と後押しがあったことを忘れてはいけない。それにそのものに直面したあとでも、対策は練った形跡はない。

ええ、最後は言葉通りばったり倒れてました。

住き大名帰り乞食  ゆきだいみょうかえりこじき

最初に無計画に豪勢してしまい、あとで身動きがとれず困り果てること。
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その後押しのひとつがこれ。行きは流星になって華々しくセントラル・ピラーへ向かったが、帰りは力を使い果たして身動きができず、倒れているところを橘のエタニティ・エイトで救出してもらう。宙ぶらりんの状態でも、橘に対する尊大な態度は変わらず。

シャチョー、最高、ナイスでGO!

注・でも、普通はお金の使い方に計画性がないことに使います。


もっとたくさん出そうと思ったのですが、だんだん劉鳳が可哀想になってきたのでやめました。
最近少し劉鳳に甘すぎるのでは?と反省しています。
気を抜くとすぐ優しくしちゃって、これじゃあダメですね。くすくす。

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