わたしは風間真の次にウォーレンが好きだ

ウォーレンストリート駅。
とうとう地下鉄バスは全線不通に。
ロンドンの交通機関は完全にマヒした。
しかたがないので、ベイカーストリートからラッセル・スクエアまで歩くことにする。
それにしてもロンドン市民はいたって冷静。
こんなときでもティータイムは忘れない。
BMW>>>>>(越えられない壁)>>>>トヨタ

シュンシュンシュン。
緊急車両出動。ひっきりなしにサイレンと救急車が走っていく。この日何台パトカーを見たか知れない。パトカーはBMW。
拝啓 南方熊楠先生、大英図書館にはいけそうもありません

ユーストン・スクエア駅方向。
警官がいっぱいいた。
これは後になってわかったのだけど、この先のキングスクロス・セント・パンクロス駅が爆破場所らしい。

今日の予定コースには、このユーストン・スクエア駅とキングスクロス駅の間に立つ大英図書館もはいっていた。下車予定はングスクロス・セント・パンクロス駅だった。
グッジストリート駅まできた。
ラッセル・スクエアまではもう一息。
歩け歩け大会開催中。
歩き回って、気分はすっかり先生とK

ロンドン大学と大英博物館の近くラッセル・スクエアに到着。
このブルームズベリー地区は、ロンドンきっての文教地区として知られ、文豪EMフォスター、歴史学者リットン・ストレイチー、経済学者ケインズらが、ブルームズベリーグループと呼ばれる文化人の集まりを作った地域。ここにくるのを憧れていたのに、ロープがはられていて進入ができない。
「ここから先は侵入禁止です。大英博物館に行く人は向こうをまわってください」
警官そういわれ、今来た道を戻ることに。

このラッセルス・クエア-キングスクロス・セントパンクロス間で爆破があり、さらに地下鉄不通の代行で運行されたバスが、同じラッセル・スクエア駅近くで爆破されたと知るのは、ずっと後のことである。

私はこの日、地下鉄ラッセル・スクエア駅で下車する予定だった。

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