スーツCD1 1P


ある日のこと、amazonさんに行ったら、ガンダムSEEDのスーツCDなるものの商品案内が出ておりました。
それまでもSEEDのキャラクターソング&ドラマCDが発売されるのは知っていたものの、さほど興味がなかったので、ずっとノータッチだったのですが、ふと目にとまったこのamazonさんの奇妙な商品案内文句がエライ気になって、突如ページを作ってしまいました。
もう既にご購入された方も多いと思いますが、その問題のCD案内がこれです。


機動戦士ガンダム SEED スーツCD (1) ストライク×キラ・ヤマト

SUIT CD vol.1
発売日:2003/03/21
価格:\1500
発売元:ビクターエンタテインメント

 様より画像の使用許可をいただきました。
【収録内容】
・キラ・ヤマトのキャラクターソング:担当声優・保志総一朗と共同プロデュース
・オリジナルショートドラマ:シリーズ構成・両澤千晶が書き下ろすキラの幼少の真実。あの日桜の下で語られた真実、キラがアスランにつづった手紙が明かされる。
・ストライクガンダムのために書き下ろされた新作BGM

【初回限定ジャケット仕様】
・キャライラストジャケットにストライクガンダムが描かれたジャケットカバーをかぶせた“スーツ”CD仕様。

【曲目リスト】
1.今 この瞬間がすべて / キラ・ヤマト (保志総一朗)
2.「トリィ」~キラ・ヤマト編
3.飛翔
4.今 この瞬間がすべて (オリジナルカラオケ)

な、なんでしょう、このCDは。まずスーツCDっていう分類の仕方からしてわかりません。
キャラクターソングとかドラマCDじゃなくてスーツCD。スーツCDですよ!
ええぃ、ガンダムなんだよっ、ちぃぃというこだわりが感じられるネーミングですが、「スーツ」と「CD」というそもそもの語の持つ本来意味が強すぎて一語におさまりきらない印象を与える組合わせの単語です。語が喧嘩しちゃってます。ガス・ステーションのようにうまくいきません。
一応「キャライラストジャケットにストライクガンダムが描かれたジャケットカバーをかぶせた“スーツ”CD仕様」ってもっともらしい説明がついていますが、これで納得しなくっちゃいけないってわけですか。流石は設定資料本にキセカエを載せる作品だけのことはあります。言っていることはこれでわかるのですが、なんだがみみっちい貧困な笑いを誘う商品名です。



次にタイトルの「ストライク×キラ・ヤマト」
これまた何でしょう、このタイトルは。ストライク×キラ
いやに語呂がいいです。もう一回言ってみます。ストライク×キラ
ストライクって発音する時、イザーク風につい力を込めて発音してしまうのは私だけでないはずです。
×が入ると対談だろうがなんだろうがうっかり反応しちゃうのは皆様と同じなのですが、今回のこれは何なんでしょうか。
公式ではストライクが攻でキラは受なのか?とかそんなことを問題にしてるんじゃありません!
2枚目に発売されるCDが「アスラン・ザラ×カガリ・ユラ・アスハ」なので、これはそれと対になるタイトルなんのでしょうが、私が気になっているのは、何故キラの相手はストライクなのかという点です。
だって順当に考えたら、ここはラクス嬢が来るんじゃないですか。キラ×ラクスって。なのに何故して、キラのお相手はモビルスーツなんでしょう?ラクス嬢じゃなんかマズイんですか?ストライクじゃなきゃ駄目なんですか?ストライクじゃないと。
あ、もしかして、ストライクが歌うんですか?
アスラーダみたいに?セルフパロディなんでしょうか?どうなんですか、福田カントクぅ。



さてその次は曲目リストなんですが、こちらはもう読み上げるのも恥ずかしいような曲名が連なっています。
.『今 この瞬間がすべて』---また大仰な曲名です。この甘ったるい青臭さは 「ホットロード/紡木たく」に通じるものがあります。どくん、どくん、あれです。あのノリです。あれは思い出すだけで赤面ものの恥ずかしい漫画でした。ああ、恥かしい。…スミマセン、一瞬タイムスリップして学生時代に戻ってしまいました。
それから『「トリィ」~キラ・ヤマト編』なんですけど…、トリィとキラの間にある~チルダは何ですか!~ チルダは!
なしでも充分意味が通じるじゃないですか。こういうの付けると品位が落ちるじゃないですか。英単語憶えたての中学生じゃないんだから。テー○ズ文庫じゃないんですから。
『飛翔』にまでつっこんでいると最後まで辿り着かなくなるので、省略します。



それでは本日のメインイベント。ドラムロール、スタート!

「オリジナルショートドラマ」

わお、キラとアスランの幼少時のドラマが入るのですね。やっぽう。これは楽しみです。
本編では二人の楽しく過ごした日々の様子が全く挿入されてませんものね。
映像で語られることのなかったあんなにいっしょだった様子が、音声で届けられるのですね!
って、なんでそんな重要な逸話サイドストーリーでやるんだよ!
そういうのは本編に入れなきゃ駄目だろ?
そういうエピソードは本編に採り込んでおく必要があるだろ?
二人が友情で結ばれていたということが、キラとアスランの関係を語る上でなによりも重要なことだろ?

何故アスランがあれだけキラにこだわるか、現在付き合いがある人間よりも何故昔の友達のほうを大切にするか、何故キラがカトウゼミの友達とアスランの間で揺れるか、何故二人が苦悩するか、その理由が二人で共に過ごした楽しい時代の描写全くなしの状態ではわからないだろうが。

本編で出てきた幼少時の二人の友情を描いたものって何?
アスランの部屋に飾ってあったおそろいのデジバイス付けた選ばれし子供の写真1枚だけじゃん。
あとはクライン邸を訪れたときにもらした4、5歳のころからいっしょだったという言葉と、さんざん繰り返し出てきた桜の木の下の別れのシーンだけだろ。
違うんだよ、別れのシーンじゃないんだよ。必要なのは共に過ごした楽しい時代の回想なんだよ。これがなきゃ友情の重みが伝わってこないって。板ばさみになって苦悩する理由が弱いって。アスランとキラの葛藤と闘いが伝わってこないって。
設定では子供のころから一緒で一緒に育ったようなものとなっているかもしれないが、肝心の作品の中で、そうとわかるものを入れておかなければ、見ているほうには伝わらないよ。
そういった演出がないと、アスランがキラを追いかけるだけのストーカー扱いにされちゃうだろうが。
あれじゃ、アスランだたの変態だろ!
真性ホ○って言われたって反論出来ないだろ!
そんなんじゃ困るんだよ!
ガンダムのパイロットが変態で真性ホ○なんてことになっちゃあ困るんだよ。
忌々しき事態なんだよ!
そんなんじゃマズイだろうが…あ!もしかしてそれが狙い?
そうなんだな?両澤さん!そうなんだな?それが狙いなんだな
そうかそうだったのか。ごめんいろいろ言っちゃって、すみません申し訳ない許して。
そういう事情があったのか。勝手に決めるな!
で、発売はいつなんでしょう。
3月21日?
ってもう発売中じゃないですか。なんでそれ先に言わないんですか。
売りきれちゃったら困るじゃないですか。
大変だ、売りきれる前にすぐにアニ○イト様へ行かなくっちゃ。
よっしゃー、両澤さん、今、買いに行くからね。
続きもじゃんじゃん書いて下さい。 そおれ、アニ○イト様へ、行きますッ!

後編につづく 

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03/03/24