起動戦士ガンダムSEED

 各話コラム
■1〜26話
■27話〜50話
放送当時(2002〜2003年秋)毎週各話ごとにテーマを決めて書いたコラム。内容はエセ科学・デタラメ時事問題からインチキ考察・風刺・エロギャクまで多種多様。各コラムそれぞれ独立した内容ですが、順に読んでいくと一つの話に繋がっていたりもします。(コラムなしの回もあり)
 雑記
■スーツCD1感想
■サブタイトルテスト
■SEED FESTIVALとポケットの中の戦争
■Newtypeアメリカ創刊!ガンダムSEEDの英語の綴り





各話コラム 1話〜26話


 1話 偽りの平和
ストライク大地に立つ! 「ガンダムが待っているので、先に帰らせてもらいます!」今日から始まった機動戦士ガンダムSEED。ガンダム見たさで今日は走って帰ってしまいました。そんな第1話の感想は…
おもいっきり「人の織り成す歴史と戦争」モノでした。よかった。放送前情報があまりに腐女子向け臭かったので、この作品、どうなることかと心配しておりましたが、政治・戦争色が強いようで一安心。安心しているのは、私の頭が腐っていなかったということです。

 2話 その名はガンダム
その名はル・クルーゼの鍋 みなさまに愛されて200年。■ル・クルーゼの鍋が貴方の食卓を彩ります。今なら仮面もついています。お申し込みは今すぐ!

 3話 崩壊の大地
ロストグラウンド 「また戦闘になるわ」「卑怯だあなた達。この艦にはモビルスーツはあれしかなくて今扱えるのは僕だけだっていうんでしょ」否応無しに■アークエンジェル艦長にならざるをえないマリューラミアス、否応無しにパイロットにならざるをえないキラ・ヤマト。ああ、こんな上司いやだ、こんな部下いやだ…そう思ったらスタッフサービスへ。

 4話 サイレントラン
作戦は一刻を争う! 再びストライクで出撃することになったキラは、フラガ大尉が立てた作戦に不安を覚えのだった。「よし、じゃあ、作戦を説明するぞ」「大尉が隠密先行して前の敵を討つ。その間僕は、後方の敵から艦を守る。うまくいくのかな…」そんなの作戦って呼ぶまでもないような気がするよん☆

 5話 フェイズシフトダウン
うひょー うひょー教   教祖 ムウ・ラ・フラガ
C.E(コズミックイラ)70。 血のバレンタインの悲劇からおよそ1年、戦乱の世に新興宗教が起こった。その名も『うひょー教』。難しいお経も経典も必要ありません。だた、うひょーと唱えるだけで極楽浄土に行けます。その手軽さがうけ、ナチュラル、コーディネイター問わず、開祖ムウ・ラ・フラガの教えは瞬く間に全宇宙に広まった。さあいっしょに唱えましょう、うひょー。

 6話 消えるガンダム
黒いガンダム 「管制から行きます。援護を!」丁寧だけど命令形、依頼文だけど有無を言わせない、肌は白いが機体は黒い、顔は白いが腹は黒い、ニコル・アマルフィ大活躍。(最後のは相当偏見入っています)難攻不落の要塞アルテミスを撃沈。

 7話 宇宙の傷跡
アスラン・ザラ脱ぎます 他にもなんか色々あったよーな気がするのだが、「あちゅらんシャワー」予告映像のおかげて、すべてが吹き飛んだ。この回の話は何も覚えていない。すまねぇ、わりぃ、ゆるせ。
水は限りある資源です。大切に。

 8話 敵軍の歌姫
ダリダ・ローラハ・チャンドラ2世 知る人ぞ知るアークエンジェルの通信士 チャンドラ伍長 23歳。今、チャンドラ伍長の静かなブームが巻き起こっているッ!彼のフルネームは『ダリダ・ローラハ・チャンドラ2世』。うぉー、そんな高貴な方だったとは。こりゃあ、資源衛星の4つや5つは持っていそうだぞ。もしかして、チャンドラ天文台はあなたの持ち物ですか?アークエンジェルの隠れたアイドル ノイマン曹長との仲良く肩を組んだ伝説の映像を見逃すな!『■チャンドラ天文台』の解説はアスラン先生のほうから。

 9話 消えていく光
ブルーバックス フレイって、ブルーコスモス?アスランの愛読書って、ブルーバックス?サイの行きつけの店ってスターバックス?でもってアスランって、グ○ーンカーネーション?
※グ○ーンカーネーションとは同性愛者を指す隠喩です。この言葉はオスカーワイルドから。差別的意味合いを含むのでよい子は絶対に使ってはいけません。

 10話 分かたれた道
俺がお前を討つ! アスラン坊ちゃんの魅力が炸裂!ご趣味はメカ工作でいらっしゃることが判明。
1.アスラン坊ちゃん、ハロを作る
2.アスラン坊ちゃん、ハロを運ぶ
3.アスラン坊ちゃんお手製量産型ペットロボ ハロ&ラクス嬢
の3つのモニュメン映像により、彼の■変質ぶりは某番組の中国系坊ちゃんを超えた。今回はキラ・ヤマトに向かって発せられたアスラン坊ちゃんの何やら意味深にもとれるこの発言に迫ってみる!

 11話 目覚める刃 
銃殺刑とします。 ガビーン!キラ・ヤマト銃殺刑。『機動戦士ガンダムSEED』早くも11話でここに完!長らくのご視聴ありがとうございました。来週のこの時間は『■冬休みスペシャル、アスラン先生のロボット工作教室』をお届けします。お楽しみにっ!

 12話 フレイの選択
意地があんだろ オカッパには! デュエルガンダムのパイロット イザーク・ジュール 17歳。せっかく立派な名前があるのに、もっぱらオカッパ呼ばわりされて、ちっとも名前で呼んでもらえない不幸なザフトの少年兵。同じオカッパユニオンメイツの塔矢プロ(ヒカ碁)やハク様(千と千尋)は、名前で呼ばれることが多いのに、そうはならないのは、やはり所詮は脇役のなせる技か。そんなアナタを『■ジュールの法則』が応援します。

 13話 宇宙に降る星
大気圏突入 ガンダムパイロットという名誉ある地位にありながら、いまだ活躍の場はおろか、まともな台詞すらもらえないディアッカ・エルスマン。すでに1クールが終わろうとしているのに、彼の台詞といえば、「OK」「グゥレイト」「落ちろッ!」しか思い浮かばん。トホホ…。はたして太くて硬い超高インパルスが活躍する日は来るのか?!いやその前にこの人、無事地球に降下出来るのか?!落ちろっていっている自分が落ちているんじゃ…燃え尽きた流星になるなよっ!2クール目に続く。

 14話 果てしなき時の中で
仮面の告白 「平和の象徴といわれる鳩は、必殺の一撃を与える鋭いくちばしや爪を持たぬため、互いに戦えば、その様相は長く凄惨なものになるという。…」はい、そのくらいにして、ラウ・ル・クルーゼ。ガンダムの講義としては、先生、少し問題があったと思います。
お待たせしました、やっと聞けます、アスラン先生の『■ガンダム基礎講座』いってみましょう!

 15話 それぞれの孤独
インフォームドコンセント=納得診療 ああっ!オープニングのオカッパ=イザーク・ジュールの額に傷跡が!だがちょっと待て、病気でもないのに遺伝子いじくる時代に、なんで傷害による傷痕一つ消せないのだ?2003年現在でも再生医療の分野は、細胞を培養して移植するところまで進んでいるはずだぞ。アメリカでは実用化が始まっており、日本でも臨床実験開始のところまできている。オイオイ、それでなんで直せないんだ……おかしいぞ!あ、もしかして、自らの意志でその傷は復讐の証として残したままなのですか?『■再生医療実用化への見通し』のお話は、人類最初のコーディネイター ジョージ・グレンさんのほうからから。

 16話 燃える砂塵
次回予告

サイ・アーガイル
誤解が不和を呼び、不和が闘いを呼び、闘いが悲しみを呼ぶ。その中で芽生えた友情も愛も、光の中に溶け込むしかないのか?行くは破滅、来るは破壊、全て破壊…。
次回、機動戦士ガンダムSEED 第17話『サイ・アーガイル』をお送りします。この恋に殉じるな、ガンダム!お楽しみにっ!

 17話 カガリ再び
カトウ教授再び 騙された!先週の予告映像にあったアスラン墓参シーンがどこにもない。そんな…今週のネタは『血のバレンタインのお墓事情 24万3721人 が眠る霊園の面積概算に挑戦!』の予定だったのにぃ。君の身長から正確な墓標サイズや通路幅を算出する計画がおかげでオジャンに…。何処に行ってしまったんだアスラン、アスラーンッ!そういや何処に行ったといえば、カトウ教授は何処に行っちゃったんだ?よーし、こうなったら今週のネタは予定を変更して『■カトウ教授再び』だ。で、その前にカトウ教授って誰だっけ?

 18話 ペイバック
虎はやさし 残念!この回、クルーゼ隊の出番は一切なし。宇宙に残ったクルーゼ・アスラン・ニコルはもちろん、地球に降下したイザークとディアッカまでもが登場せず。ばかやろう…。サイ・アーガイルの気持ちがちょっぴりわかった気がした。ジブラルタル基地駐留中のイザーク&ディアッカが砂漠の虎と合流するのはまだ先なのだろうか?ジブラルタル海峡を渡ればそこはすぐアフリカ。そんなクルーゼ隊ファンの貴方のために、やさしい虎のアンディさんが素敵なおしおきを用意してくれました。そのおしおきとはこれだっ。『■いい旅夢気分 ジブラルタル海峡』

 19話 宿敵の牙
サイ散る とうとうやっちまっただよ。いつかやるんじゃないかと思っていたが、アーガイル2等兵、地球連合軍の切り札であるGを勝手に起動させてしまったよ。カトウゼミの学生時代と違って、今度は便所掃除じゃ済まないぞ。軍務違反を犯したアーガイル2等兵に、ラミアス艦長はいかなる罰則を与えるか?ここは厳しくGを私物化した罪で銃殺刑か?だったらG内で飲食はするは寝泊りはするはゴミは散らかすはで、Gを完全に私物化しちゃっているヤマト少尉だって同じく銃殺刑になるんじゃ…。軍事裁判の最中、アーガイル2等兵はカトウゼミ時代はよかったなぁと、きっとカトウ教授を懐かしく思い返していることだろう。今週は少年達の運命を狂わせたG、その開発に取り組んだ無名の人物の特集です。題して『■プロジェクトX G開発にかける夢〜カトウ教授〜』をお届けします。

 20話 おだやかな日に
修羅場の日に つかの間の休暇を利用してクライン邸を訪問するアスラン。これ以上ないというくらいお似合いのロイヤルカップルなのに、この二人を見ていると感じる言い様のない不安感はなんだろう…ああ、そうだ、これは種の危機。明日のコーディネイターの象徴となるべき役割を担わされたこの二人に、忍び寄るのは出生率低下の暗雲。そのころベットの上で苦しむクルーゼ。やはり、2世代目には1世代目では予測出来なかった不具合があらわれるのか、そして3世代目は生まれないのか。コーディネイターに明るい未来は用意されていないのか?奇しくもこの日、世界最初の『■クローン羊 ドリーの死』が報じられた。

 21話 砂塵の果て
デュエルスタンパイ 精鋭クルーゼ隊のエースパイロット イザーク・ジュールとディアッカ・エルスマンがレセップスに合流した。これでようやく二人の勇姿が見れるぞ。デュエルに搭乗しスタンバイするオカッパ。アンディが言うには、イザークの顔の傷は消せるのをあえて直さないでいるらしい。ああ、やはり…。私が15話で出した予測は的中した。そんなアンディももういない。どうやって戦争を終わりにするか、その問題を提示して砂漠の虎は死んでしまった。虎は死して皮を残すというけれど、砂漠の虎はいったい何を残したのだろう。 戦争の終決という思想の種を■モビルスーツのパイロットに植えて砂漠の砂となったのだろうか。そしてモビルスーツの操縦者達はその答えをどう出すのだろう…。

 22話 紅に染まる海
寝てませんでした? アスランとニコルの短かった休暇も終了。降下作戦のため軍に戻る二人。アスランはラクスの家を退出する際、いろいろとやることもありますので…と言っていたけれど、ご飯も食べずに急いで帰ってやらなきゃいけなかったことって何だったのだろう?灯火の消えた部屋に一人戻っていったアスラン。あのあと彼は何をして夜を過ごしたのだろう。また■ハロでも作っていたんじゃ…。ニコルの趣味はピアノ。アスランは音楽にさほど興味がないっぽい。クルーゼ隊長はどうなんだろ?

 23話 運命の出会い
ザラ隊結成 ザフトの赤服4人とクルーゼ隊長が合流し、新党を結成した。その名もザラ隊。初代隊長にアスラン・ザラ。しかし旗揚げ後、いきなり暗礁に乗り上げてしまうザラ隊。隊長が無人島に不時着とは…先が思いやられるね…トホホ。■キラ・ヤマトはそんなこともつゆ知らず。

 24話 二人だけの戦争
密林のガンダム ■ラミアス艦長の命令により、身元不詳の子供の捜索を艦をあげて取り組むアークエンジェル。対するザラ隊は隊長が行方不明になったというのに、上官からの通達は自分達で何とかしろというものだった。ニコル一人にしか心配してもらえないザラ隊長。ところでザラ隊と入力すると『the裸体』と変換してくれるうちのパソコンは修理に出したほうがいいのでしょうか?

 25話 平和の国へ
ハウメアのお導き どういうわけだか都合よくアークエンジェルに乗せてもらえるカガリ嬢。処女飛行では快進撃を見せておきながら、次の戦闘では都合よくさえない子になって無人島に墜落。■ザラ隊の追撃により前回までの超無敵装甲が嘘のように都合よく剥がれ落ち、突如エンジンに被弾を受けるアークエンジェル。都合よくオーブ領に落っこちて、都合よくオーブに到着。お膳立てが整ったところで「私は…私はカガリ・ユラ・アスハだ!」と涙ながらに正体を明かす中立国オーブの姫様。って、そんなことは放送前から知ってんだよ!

 26話 モーメント
印象操作 ヘリオポリスのモルゲンレーテを出発して幾年か、再びオーブ内のモルゲンレーテに戻ってきたアークエンジェル。長かった…。実に放送開始から半年ぶりのモルゲンレーテ。SEEDサイト多しといえど、こんなにモルゲンレーテの再登場を待っていたのは私ぐらいかもしれん。ああ、これで今までの謎が解き明かされる…と気合を入れて望んだ26話。そんな私の前に映し出されたのは、■ミゲル・アイマンこと西川氏ナレーションによる総集編だった。そして繰り返されるはキラたんメモリアル攻撃にキラたんとっても可愛そうシーンの連続…。
今日の放送は視聴者が求めるものと、作り手が作ろうとしているものの差異を知らしめてくれるために用意されたのかもしれない。こうして機動戦士ガンダムSEEDとはこういう話なのvと視聴者は印象操作されるのだった。

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